刀也「えー、では、いろいろあってリリちゃんを現代に連れてきたということで、みんなでやりたいカードゲームがあるんですよ」


    リリ「カードゲーム?」


    ガク「あー、この前もっちが買ってきたって言ってたやつ?」


    刀也「そうそう。Twitterで見かけて、面白そうだな、って」


    むぎ「4人でもやれるの……?」


    刀也「ええ、なんなら10人くらいまでならやれますよ」


    ガク「おお、それはいいな!で、なんてゲームなんだ?」


    刀也「これですよ」


    白い箱を取り出す刀也。


    リリ「『テストプレイなんてしてないよ』?」


    むぎ「え、それがタイトルなの……?」


    刀也「ええ、そうですよ」


    リリ「えー、なんですかそれ……」


    ガク「まあまあいいじゃんか!とりあえずやってみようぜ!」


    刀也「そうですね、じゃあとりあえずやってみましょうか。僕もまだざっと説明書見たくらいなんですけどね」


    言いつつ箱を開け、中から説明書とカードを取り出す。


    刀也「えーとですね、このゲームの目的は『勝利すること』です」


    リリ「は?」


    刀也「いや、ほんとにそう書いてあるんですよ」


    むぎ「わ、ほんとだ」


    刀也「説明続けますね。カードには〇〇したら勝利、みたいに書いてあって、その条件を満たせば勝ち、と。カードは2種類。通常カードと、裏面が星マークのスターカードがあって、スターカードは通常カードより強力……らしいです」


    ガク「えーっと、こっちか。やっぱりスターカードは少ないんだな」


    刀也「あ、まだカードの内容は見ないでくださいね。で、えーと……初期手札は2枚、自分の手番の最初にカードを1枚引いて、手札から1枚プレイ。これを繰り返すらしいですね」


    リリ「ふむふむ……じゃあまずはシャッフルして、と……」


    シャッフルしてカードを配っていく。


    刀也「じゃあ、一応ルール把握してる僕から始めますね。その前にカードの効果確認したいんで、チェックタイムで」


    全員が自身の手札カードの効果を確認する。


    リリ「これ効果確認するのが大変だね」


    むぎ「ね~……わ、これ強い……!」


    ガク「おっ、これはなかなか……」


    刀也「じゃあもう始めますよー。まずは1枚ドローして……」


    山札から1枚カードを引く。


    刀也「んー、まずは平和にこれにしましょうか」


    『爆弾』
    自分の前にこのカードを置き、手番を終える。場に合計4枚以上の【爆弾】が置かれた場合、それらは爆発し、全員が敗北する!



    むぎ「『爆弾』……これ、4枚揃うことってあるのかな?」


    ガク「さあ……? さて、次はオレの番だな!」


    カードを1枚引く。


    ガク「んー……よし、これにするか!」


    『レーザー』
    任意のプレイヤーの前にこのカードを置く。手番終了時にこのカードが自分の前に置かれていた場合、レーザーポインターがただちにそのプレイヤーの視力を奪う。そのプレイヤーはつまずき、足首をねんざし、敗北する。



    刀也「えっ……なんですかこの変なカードは!」


    ガク「これを……リリっちの前に!」


    リリ「ちょーーーっ!!なんで私なんですか!?」


    ガク「せっかくだからリリっちに楽しんでほしいじゃねえか!」


    リリ「楽しくないですよこれ私もう死ぬやつじゃないですかー!!」


    ガク「いやいや、まだチャンスはあるぜリリっち!」


    むぎ「そうだよリリ、まだあきらめちゃダメだよ!」


    リリ「そ、そうだよね、むぎ!よし、私のターン!」


    カードを1枚引く。そのカードを見た途端、ぱっと笑顔になるリリ。


    リリ「がっくん、わたしはこれを使います!」


    『猛スピード!』
    【レーザー】または【ハリセンボン】のカードが自分の前に1枚だけある場合、身をかわす! そのカードを任意のプレイヤーの前へ移す。
    もしくは山札から、とても素早くカードを2枚引く。



    リリ「猛スピードで動いてレーザーをかわす!そしてこのレーザーをがっくんの前に!!」


    ガク「なにぃっ!?」


    むぎ「おお~、リリすごーい!」


    刀也「そのカード、今引いたんですか?」


    リリ「そうですよ!私の強運のなせる技です!」


    ガク「いや、だがまだオレも諦めないぜ!」


    むぎ「うん、頑張ってね、パパ!」


    ガク「だからパパじゃねえ!!!!!」


    3人「あはははは」


    ガク「ったく……じゃあ次、むぎっちの番な!」


    むぎ「はーい。カードを引いて……」


    カードを1枚引く。しかしすでに出すカードを決めていたのか、そのカードを手札に加えるとすぐに別のカードを手に取る。


    むぎ「全員、せーのでじゃんけんすること!」


    そう言うと、そのカードを伏せる。


    リリ「ええっ!?」


    ガク「なんか即死系の臭いがするんだがむぎっち!!」


    むぎ「じゃあいくよ?せーの、じゃんけんポン!」


    トリガー「ポン!」


    出した手は、むぎ→グー、刀也→チョキ、ガク、リリ→パー。


    ガク「これは刀也さんやっちまったんじゃねえか?」


    刀也「いやいや同じ手を出してたら負けって可能性も……」


    むぎ「ふふふ……正解は!」


    『戦闘!』
    以下の台詞を大声で読みあげ、このカードを伏せる。最後の部分はまだ見せない。
    「全員、せーのでじゃんけんをすること!」
    手番プレイヤーと異なる手を出したすべてのプレイヤーは敗北する。



    むぎ「むぎと違う手を出した人は敗北!」


    刀也「つまり……」


    ガク「オレたち全滅じゃねえか!?」


    リリ「ということはむぎの一人勝ち……?」


    むぎ「そういうこと!やったーー!!」


    ガク「マジかー!!」


    刀也「むぎちゃんが容赦なく狩りにくるとは……」


    リリ「うぁー悔しいー!!もう一戦!もう一戦やりましょう!」


    むぎ「うん、もちろん!もう一回!」



    そんなわけで一戦目終了。二回戦に続く……











    2018/05/07(月) にじさんじ コメント(0)
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