架怜と同じく17歳、153cm。誕生日は7月3日。
大人しく寡黙、しかし言いたいことは割とはっきりという。
架怜以外にはあまり心を開いていない。なぜ架怜には心を開いているのかは後述。
心を開かなすぎるが故に、他人と話すときは常に笑顔を貼り付けている。その結果人当たりはいいが一緒に遊ぶような友達は架怜以外いない。
誰とでも仲良くしているように見えるが仲良くなりすぎないよう踏み込んだ発言はしない。
架怜と二人きりの時はべったり甘えている。架怜ですら、普段とのギャップに驚く程に。
好きなものは甘いお菓子と紅茶と架怜。辛いものも割と好き。
架怜とは異なり黒髪で、腰辺りまで伸ばしている。瞳も髪と同じく綺麗な黒色。
非常に運が悪く、その影響で巻き込まれ体質になっている。
周囲の不幸を集めてしまう体質が原因。が、それ故に、彼女を生贄とすることであらゆる儀式が成功することとなる。
【略歴】
架怜と同じ世界の人間。学校ではずっと同じクラス。
かなりの巻き込まれ体質で、いろんな事件に巻き込まれてきた。その現場に居合わせ、雫を救うことの出来た人は何人もいたものの、その中の誰ひとりとして助けようとはしなかった。結果として人間不振に陥った。
あるとき同じように事件に巻き込まれ、その時偶然架怜が居合わせた。
どうせあなたも助けてはくれないんでしょう―――
もはや失望することすらなくそう思う雫。
しかし彼女の予想とは裏腹に架怜はその事件から雫を助け出す。
―――なぜ、私を助けたの。
雫の問いかけに架怜はさも当たり前だと言わんばかりに答える。友達だから――
表面上は架怜の友達として振舞っていた雫だが、本気で友達だなどとは思っていなかった。そんな雫の心を溶かすのに、その言葉は十分すぎるほどだった。
結果次第に架怜に対しては心を開き始め、数週間が経過する頃には親友となっていた。
それから3年。雫は18歳の誕生日前夜、日付の変わる直前に失踪する。どこかはわからない、ここではない、別の世界へと―――
スポンサードリンク